大学生がシェアハウスに住んで良かったこと2つ

うちに住んでくれてる大学生の女性が海外挑戦のために退去が決まったのだけど、記念にシェアハウスに住んだ感想を寄稿してくれました。

僕は単に不動産業という範疇に含まれるビジネスとして物理的な部屋を提供し家賃をもらうだけのことをやってるつもりじゃなくて、若い人たちの人生に影響する「場」や「コミュニティ」を作りたいなあと思ってこの事業をやってます。

住んでる間に楽しかったり思い出がたくさん出来ることはもちろんだけど、ここで何かその後の人生に繋がるものを見つけてくれたり、ものの見方や価値観や行動指針に変化を起こしてもらえたらいいなと。そして何年か後に振り返った時に「ああ、シェアハウスに住んだ経験が役立ってるなあ」と思ってもらえたらいいなあと。

だからこういう文章を自発的に書いてもらえるって、オーナー冥利に尽きるなぁととても嬉しくなります(泣)。ぜひお読みください。

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1.コミュニティと行動範囲が広がる

シェアハウスは住人の趣味が様々に交差する場所です。誰かに誘われて、初めて挑戦したことがたくさん!自分の趣味が広がります。

私がここにきて初めてやったことを挙げてみます
 ・七輪で焼き鳥
 ・登山(摩耶山・馬の背・六甲山)
 ・30kmサイクリング(HQ⇔須磨海岸)
 ・フットサル
 ・インド,カンボジア,ネパール…へ行く
 ・ボードゲームカタン
 ・みんなで島キャンプ
 ・スナックでカラオケ
 ・商店街のイベントボランティア

たぶん普通に1人暮らしを始めてたら、やってなかっただろうな、ということがたくさんあります。シェアハウスのみんなが誘ってくれたり、自分がやりたいことに付き合ってもらったり…。日常の過ごし方のレパートリーが増えたような気がします。

2.「生き方」に刺激を受けられる

シェアハウスに暮らすということは、他人の人生を近くで見守ることでもあります。特に、私はこの1年で仕事を辞めたり、学校を休学したりして、新しい挑戦を始めるシェアハウス退去住人を何人か見送りました。
人生の節目に立ち会えるって本当におもしろい。人生の岐路にある悩みや葛藤をこぼれ聞いたり、決断を間近で見送ったりする中で、自分自身の生き方を強く考えさせられます。

シェアハウスに住んでからの日記にシェアハウスの仲間・シェアハウス繋がりで出会った人の名前が210回も登場していました。(笑)いかに自分の日々がハウスでの出会いに彩られていたか…。今日誰とこんなことをした、という楽しい内容から、自分の悩みを相談してもらったアドバイスまで内容のふり幅も凄い。
少しだけ紹介します

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バイト帰りで疲れ切った。なんか誰かに会っておかえりと言ってほしい気分で、リビングにあがると○○に会えた。なぜか冷凍庫のふたのウラに張り付いた氷をなぞりとって、ワ~ってかけようとしてきた(笑)その無邪気さに癒された。

(ハウスのメンバーとのインド3人旅にて)バスの中で××のコミュ力が爆発していて思わず笑ってしまった。周りの子供にお菓子を配ったり、マジックをしたりして、常に周りの人とコミュニケーションを取っている。私はどうしても「迷惑そうな顔してないかな、やめた方がいいんじゃない…?」という、顔色伺いの自分の気質が先にきて、心配になってしまう。でもそのイェーイのテンションで、実際に顔見知りレベルの友達が多い姿を見ていると素敵だなと思う。私も日本でも海外でも、もっとオープンによっ友を増やしたい。自分に自信を持って、××みたいに人類にフレンドリーになりたい。
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日々誰かに助けられていた。あと誰かの言動を見て素敵だな、こうなりたいなと思うことに、溢れていました。私は心配性で、将来が不安で、堅実な選択を重ねる事が多いです。ただそれだけでなく、会いたい人に会いに行ったり、街中で話しかけた人と友達になったり…。突飛に見えるけれど、楽しい予感のする方へ軽やかに飛びこむことを大切にできるようになりました。
ここに住んだことは、間違いなく私の人生を豊かにした選択だったと思います。一生の宝物です。

シェアハウスと一口に言っても、物件によって交流の程度にばらつきがあります。このシェアハウスでも時期やメンバーによって濃淡があります。でもここは、すごくあたたかくていい場所です。一度訪ねて、今住んでいるメンバーと話してみるだけでも構いません。私の大好きなこの場所に、あなたが関わってくれると、また久しぶりに訪ねてくれると嬉しいです。